Works
伴走型インハウス化支援
イオンフィナンシャルサービス株式会社様
小売業国内最大手であるイオングループの中で総合金融事業を担うイオンフィナンシャルサービス株式会社様の傘下企業として、クレジットカード事業・決済サービス・プロセッシング事業を展開されるイオンクレジットサービス株式会社様と共に、伴走型の広告運用インハウス化支援を実施。
※イオンクレジットサービス株式会社様は、2023年6月1日付でイオンフィナンシャルサービス株式会社様と合併されております。 ※当ページは取組当時の会社名にて表記しております。
伴走型インハウス化支援への
取組背景
昨今、運用型広告のインハウス運用(内製化)に取り組む企業が増えている中において、イオンクレジットサービス株式会社様では、2019年より自社にマーケティングノウハウを蓄積していくことを目的に、広告代理店へ委託していた運用型広告の一部から内製化を計画。弊社スタッフの伴走にて広告出稿における企画・運用・分析業務を開始。
一方で、インハウス運用の体制構築・整備には、人材の獲得と定着、専門的な知識と教育が重要となっていますが、専門職採用やキャリア形成・社内の組織変更による方針変更など、さまざまな課題を解決することが必要となっておりました。そのなかで、イオンクレジットサービス株式会社様が2021年より新事業部を開設され、専門職スタッフの採用により更なるインハウス体制強化・拡大を図るプロジェクトが開始。弊社との伴走型インハウス運用として本格始動する方針となりました。
マーケティング課題と
弊社支援体制
弊社がご支援対象としている領域としては、主に「イオンカード」の新規会員獲得およびカード発行後の稼働促進による収益性向上を目的とした、デジタル広告プロモーション全般となります。全国に店舗網を持つイオングループにおいて、金融事業の中核を担うイオンクレジットサービス株式会社様のデジタル起点での広告マーケティングにおいては、ユーザー接点および新規会員獲得に繋がる施策に一部偏りが発生していたことから、以下の3点を重点KPIとして活動しております。
広告出稿チャネルを横断した
計測整備
各マーケティングチャネル別に異なる広告計測ツールを使用していたことから、施策を横断したトラフィック分析を行うための環境として課題がありました。イオンクレジットサービス株式会社様では、Adobe Experience Cloudを導入されていたため、2021年から計測環境をAdobe Analyticsに統一。計測環境が整ったことにより、マーケティングチャネル横断での分析および最適な広告出稿アロケーションを実行するための環境が整いました。
新規会員募集から
発行までの施策別効果の
可視化と属性分析
従来の広告運用においては、募集件数を安価なCPAで追い求めることを重視していたため、広告施策はもちろんマーケティングチャネルごとのカード発行率を加味した戦略的な広告出稿が行えていませんでした。2021年からのインハウス体制強化・拡大を図るプロジェクトの開始に伴い、募集件数だけでなく、各マーケティングチャネル別の施策効果の可視化と経路別での属性分析を進めたことにより、獲得効率だけではなく、広告出稿先別の企画・施策実行が図れる環境が整いました。
カード発行後の
稼働・収益性分析および
商品別LTV分析
「イオンカード」は現在、提携カードを含めて50種類以上のバリエーションがありますが、カードごとの特典の違いや多数の提携先があることにより、ご利用状況や利用額に違いがございます。カード発行後にすぐご利用いただくケースだけでなく、季節要因やその他外的要因も影響することから、カード発行後の利用分析を通してLTVを可視化することにより、その時々の最善なマーケティングの在り方を目指した広告施策を実現することができる環境が整いました。